たまに、迷うことがあります。
人間迷う生き物なのです。
迷うと、何をすれば良いかわからなくなります。
何をすれば良いかわからないってことは、
何もできなくなって、
何もしなくなります。
何もしないまま時を過ごすのは、非常に時間が勿体無いし、
仕事の場合期限や納期がきっとあるので、
そもそもそんな悠長なことは言ってられないのです。
やるしかない、スズランは負けねえんです。
迷ったときっていうのは、
概ねいろんなことを忘れてるときだと思うんです。
やりたいこと、やらなきゃいけないこと、
ここまでどのようにやってきたか、
これからどのようにやっていくつもりだったのか。
うまく順序立てて考えることができなくなってる状態だと思うのです。
人間、どうしてもそういう時があるので、
それはそれでしょうがないことなんです。
疲れていたり、なんか他のことで悩んでいたり、
かったるかったりして、思考が停止してしまうことがあるんです、
なるべくそういうのは改善していくべきなのですが、
どうしてもそういうときはあるんです。
そういうことが不幸にも自分の身に起こってしまったときは、
良い方法があります。
これは、ある意味ではごく当たり前で実行するにはなんてことないことかもしれませんが、
言うほど簡単なことではないと先に申し上げておきます。
だって僕たちはそのとき迷っているのですから。
自分が出せる最善の努力で、
記憶の糸を手繰り寄せ、
断片的に残っている情報をかき集めます。
自分はこの前で何をしてたのか、
自分は一体何をしたいのか。
どのようにするべきなのか。
そして、その断片的にかき集めた情報を全て書き出し、
15回くらいはサラーっと上から下まで読み返して、
もう一回海馬と側頭葉に記憶の蜜の味をしっかり定着させます。
そして、「これをしよう」と記憶の断片から見つけてきた情報を選択します。
その情報は大概抽象的でモヤモヤしたものではあるのですが、
さっきまでの漠然としたさまよい状態とは違い、
何をするべきか定まった状態なので、
集中力が発揮されることになるのです。
これをしようと決めることができれば、
それを磨くための新たな手順を自分で開発し、
組み立て、順序立てて考えることができ、
集中力も自分の元に戻ってくるというわけです