なぜ日本のIT企業の多くはコーディング試験を導入してないのか | カナダエンジニア転職で感じた日本との圧倒的な違い

 

昔、私はカナダで就職活動をした経験があります。二十歳のときに、バンクーバーに行きました。

当時、私は大学を一年前に退学し、プログラマーとして色々な会社でインターンとかしてプログラミングの素養を身につけていました。

当時のスキル感としては、Swiftで個人アプリをリリースした経験があったり、ワードプレスを改修してちょっとしたPHPで動くサービスを作れたり、NodeでSlackのボットを作ったり、手作り受付ロボットをチャットワークAPIに飛ばしたりする程度でした。

でも、その程度のスキル感でも私は自信に満ち溢れていました。何故ならば、日本で求人サイトに登録したり、転職活動をすると、引く手数多でいくらでも仕事が取れたからです。

当時、私は殆ど仕事ができていないのに、週3稼働で15万手取りでもらったり、他の現場でも同じくらいの報酬を掛け持ちしたりして、毎月40万くらいの収入がありました。

全然仕事ができてないのに、皆んな僕がまだ10代だったんで甘えさせてくれました。で、そうやって社会に甘え、そんなことすら知らずに外国でも働けるはずだと思って、貯めたお金を使ってバンクーバーに行ったわけです。

現地で就職活動してみて驚きました。全然自分で働ける会社がありませんでした。唯一、一社だけリッチモンドという街の、バンクーバーから少し離れた会社で働かせてもらえたのですが、

正直そこはシステム開発の会社ではなく、エンジニアも僕を含めて二人しかいなくて、同僚だった女性のエンジニアのスキル感は殆ど僕よりも低かったです。

その会社で数ヶ月くらい、社内の管理システムが素のPHPで書かれてたので、それを直したり、WordPressにStripeを導入して明らか手作りっぽい感じのイベントサービスを作ったりしてたんだけれども、

私は一回その会社を辞めて、ちゃんとしたチーム開発をしてるテックカンパニーへの就職を求めて再度、転職活動をはじめました。今考えれば、なんでそういう行動を取り始めたのかよく分からないのですが、まあ再び意味もなく転職活動を始めました。

でも、何故か次は前よりも転職活動が難しかったです。主にIndeedとかLinkedinを使ってバンクーバー周辺の会社に応募しまくってたのですが、返答をくれる会社は皆無でした。

たまに返答があった会社でも、コーディング試験みたいなものを求められ、それに応じてテストを受けて返信を返すと、返って来なくなりました。そういうことを何度か繰り返していくうちに、自分は自分が思っていたほどスキルなど無かったんだと思い知りました。

痛恨の極みというか、残念でがっかりしました。で、いよいよ諦めかけてたときに、コーディング試験ではなく直接ビデオ通話で面接してもらえることになり、最後のチャンスだ〜と意気込んで面接を受けました。

でも、テンパってたのか明らかに失敗しました。相手が求めてた切り返しが全くできませんでした。先方が英語で「オフィスワークとリモートワークどっちがいい?」と聞いてきたとき、

何を血迷ったか僕は、「オフィスで働きたい、家でリモートワークしてると寝るから」とか馬鹿みたいなこと言ったりして後でかなり後悔しました。

その結果、案の定、数日後に不採用通知がメールに届きまして、殺意が湧いてきたのと同時に自己嫌悪に苛まれてテロ起こそうかなと少し思いました。(冗談だよ)

で、さらにもう一個エピソードを付け加えると、その後もう一社だけ、面接をしてくれる会社を見つけて、次はビデオ通話ではなく実際にオフィスに面接に行った経験があります。まず先方の会社から電話かかってきて、

自分のこれまでの経験を聞かれたので、三年くらいエンジニア経験あるんだと自信満々に言ったら会社に呼ばれました。で、面接に行ったらJavaScriptに関する質問?的なことを何回か聞かれて、

どういう風に実装するかは分かるけど、詳細はちょっと調べなきゃ正確に答えられねえし、英語なら尚更どうやって答えればええねん的な瞬間が幾度となくあり、ヘラヘラしながら誤魔化し誤魔化し答えてたんですけど、やっぱりこれも不採用になってしまいました。マシンガンの購入を真剣に検討しました。(冗談だよ)

で、結局のところ、そういう風にして自信がなくなった僕は、疲れ果てて日本に帰ることにしたのですw 今考えれば、カナダに行くときは僕はカナダに移民する気でカナダに行きました。で、カナダで永住権でも取ったらアメリカにでも行こうかなとノープランで考えていました。でも、甘かったです。

最初に採用された会社で、一番出来るエンジニアとして仕事が出来てたのだから、そこに甘んじて依存してれば良かった。ビザサポートもしてもらえたのにw

なぜ日本のIT企業の多くはコーディング試験を導入してないのか。

ところで、そろそろ今日の記事のタイトル回収をしたいと思うんだけれども、僕はカナダでの転職活動を通して、なんでカナダの会社はこんなにコーディング試験をやらせるのだろうと思ったわけです。

https://twitter.com/ryosuke_hu/status/1467158926663815171

僕はおそらく、コーディング試験よりも面接の方が得意です。コミュニケーションスキルの方が自分は強みがあると確実に思っています。

その理由は、コーディング試験のためにプログラミングの勉強などしたことがないからです。いまは昔よりも正確に答えられるかもしれないけど、それでもコーディング試験の対策みたいなものをしないと、ハイスコア取れないと思うし、

そういうのを勉強するのが、正直クソ面倒くさいので、今まで全くやってきませんでした。だって、コーディング試験なんて、日本で試されたことが皆無だったからです。

なんなら、コーディング試験受けてまで御社に入る必要がないので別のところに入ります的な舐め腐った態度で日本で暮らしていました。

で、おそらくこういう状況になってるのは、あまりにも日本の社会は仕事が多いからだと思っています。そもそも日本の人口は一億人越え、カナダは3000万人くらいでしょ?

で、カナダは最初っからIT系の仕事は世界に比べて少なく、その割にはカリフォルニアにも近いのでプログラマーは多く、英語圏の国で米国に近いので世界中からエンジニアが集まってくるような国でした。

そのため、仕事が少ない上にエンジニアは多いという競争が激しい国に私は来ていたのです。だから、私のような二十歳そこそこの人間で、Railsもロクに触ったことがないWebサービス開発素人が、

ちょっとくらいPHP書けるからって?ちょっとくらいSwift書けるからって?転職を成功させるのは凄く難しかったんでしょう、といまは思っています。

結論

結論を申しますと、なぜ日本のIT企業の多くはコーディング試験を導入してないのかというと、エンジニアの重要がたくさんあり、エンジニアが少なく供給が少ないので、そんなものを導入してエンジニア採用が難しくなるくらいなら、

少しくらい不安があっても、今までの経験を聞いてプログラミングが出来そうなら雇ってみるかという姿勢になっているのではないかと思います。

フリーランス雇用なら、すぐに解雇できるというリスク回避がついていますし、正社員雇用なら育てる気満々でコーディング試験も通さずエンジニアを採用するんですね。人がいないので育てるわけです。

だから、もしも日本がエンジニア大国になり、ハイスキルのエンジニアが大量に生まれ、無名で小さい会社にも多くのエンジニア応募が集まるような国になれば、必然的に日本の会社でもコーディングスキルがバンバン導入される危険性はありますね。

多分、有名な会社ではコーディング試験的なもの、結構あると思うんだよね。知名度の高い会社や大手の会社はエンジニア採用に困りにくいと思うから?

僕は楽天やソニーやサイバーエージェントとかに応募したことないから知らないけどさ。

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藤沢瞭介(Ryosuke Hujisawa)
  • りょすけと申します。18歳からプログラミングをはじめ、今はフロントエンドでReactを書いたり、AIの勉強を頑張っています。off.tokyoでは、ハイテクやガジェット、それからプログラミングに関する情報まで、エンジニアに役立つ情報を日々発信しています!

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