
ドイツ、核シェアリングで対ロシア戦闘機F35を調達。
1月14日、ドイツのランブレヒト国防相は、米国から最新鋭のステルス戦闘機F35を調達する意向を明らかにした。老朽化したトルネード戦闘機の後継機で、米国との「核シェアリング」の枠組みで核爆弾搭載の任務も担うことになる。ロシアのウクライナ侵攻を受け、ドイツのショルツ首相は連邦軍に1000億ユーロ(約13兆円)を投資する意向を表明していたが、このたび、連邦軍に1000億ユーロ(約13兆円)を投資することが決定した。
ドイツのDPA通信によると、ドイツ政府は米ロッキード・マーチン社製のF-35を最大35機購入する計画だ。ドイツ国防省によると、欧州の8カ国がF35の導入を進めており、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国や欧州の他のパートナーとの協力に最適と判断したようだ。ラムレヒト国防相は、装備の拡充に向けた「重要な一歩」を踏み出したと述べた。
核共有は、米ソの冷戦時代に採用されたNATOの核抑止政策の一環。ドイツには米国の核爆弾B61が20発配備されているとされ、有事の際には米国の同意を得てドイツの戦闘機で使用することが想定されている。ドイツはF35を調達することで、核シェアリングに継続的に関与することを改めて表明する。