
ドイツ、平和主義から一転し国防増強。EUのボスは経済のみならず本格的なパワーを取り戻すか。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州各国が軍備増強に乗り出している。その発端となったのはドイツ
左派主導のショルツ政権は、国防費の大幅増額に加え、米国と核共有する最新鋭戦闘機F-35を購入する方針を打ち出した。ロシアの脅威の増大で国民の間に危機感が高まる中、
政府は戦後の「平和主義」の伝統を変え、EUのボスであるドイツは、経済のみならず、ヨーロッパでの本格的なパワーになりつつある。
ショルツは、現在GDPの1.5%である防衛費を2%に引き上げ、軍備増強を1,000 億ユーロ(約13兆円)の基金を創設することを宣言した。