エンジニアは35歳定年説とは?
結構昔から、
エンジニアは35歳定年だという話がよくIT業界で言われています。
その理由はさまざまあると思うのですが、
顕著な例としましては、35歳くらいになると、下記のようなリストに当てはまるからだと言われています。
エンジニア35歳定年説の内訳
- 35歳くらいになると管理職になる技術者が増える
- 35歳くらいになると人事やプロマネなどやるようになってくる
- 35歳くらいになると色々な業務で忙しく技術のキャッチアップが難しくなる
- 35歳くらいになると身体がゴリゴリ開発するのにはキツくなってくる
こんな感じのことが言われておるのですが、
本当にそうでしょうか?
私はそんなこと思わないんですよね。
本質的に、どうしてこのようなエンジニア35歳定年説みたいなものが出来上がってきたかと言えば、
それは、能力の低いエンジニア達の言い訳ではないかと思うわけです。
エンジニアの能力はセンスや性格が下手したら5割くらい締めちゃったりする
#プログラミング やってて、つくづく思うのは、#エンジニア 三年目くらいを境に、年齢と能力が比例して上がらないことを知ること。エンジニア定年35歳くらい説も、本質的には若い人にちょっと教えるだけで、自分が詰まる問題をすぐ解決したりするので、センスや性格や丁寧さって生まれつきだと思う。
— りょすけ@off.tokyo20万PV突破 (@ryosuke_1997) January 26, 2021
私はこれまで6年ほどエンジニアとしてキャリアがありますが、
プログラマーほど出来るやつと微妙な奴の差が顕著に出る業界ってあんまりないと思っています。
開発のスピードや、コードの丁寧さや、バグの少なさや、問題へのアプローチや、気づきや、直しの速さや、レビューの細かさや、我慢強さや、忍耐強さや、すぐ諦めるとか ... etc
様々な局面で、本人の努力とはちょっと関係ないような差が明らかに生まれてくるんですよ。
例えば、個人的な話をさせてもらうと、
昔、私と一緒に同期で入ってきたエンジニアがいたんですけれども、
彼が当時Railsは書けてもGitでバージョン管理してきた経験がないって言うんで、
コンフリクトしたときに、どういう感じで直すか、ちょこちょこ教えてあげたんですよ。
そしたら、その数週間後くらいには、逆に僕の方が、「ここってOOじゃないんですかね?」ってサジェストされちゃったりするんですよ。
また、当時私たちはRailsのwebアプリの開発をしてたんですけど、
基本的に僕はもう面倒くさいんで、巨大になってしまったソースやスパゲッティソースなどは、
自分が開発する部分しかコードも読まない(てか読もうとしてもモチベーション的にも能力的にも読みきれない)って割り切ってしまうんだが、
彼は、仕事の合間にそういう細かいソースコードもちゃんと読み切ってしまうっていうか。
別にこれは俺が努力が足りないって問題もあるのかもしれないけど、俺はそういうコードを読解するのが時間が大変かかって苦労するから出来ない訳であって、
彼のように、仕事のついでに、わからない場所も読んでおくかっていう感じで読まれたら、そりゃ敵わないよなってなるんですよ。
出来の悪いエンジニアは35歳くらいで潮時を悟る
それで、僕は悟ったんですけど、
エンジニアって、もう数年くらいキャリアを積むと、よっぽど好きでコードにへばりつくようなタイプじゃなきゃ、
センスや性格を努力で上回るのって相当難しいんだろうなって思ったんですよ。
もちろん、センスや性格が向いてない〇でも、努力を1000くらいやれば、そこらへんのプログラミングスマートなエンジニアに勝てると思う。
しかしながら、センスも性格も100あって、そういう天才が1000努力すると、もう俺たち凡人は全く歯が立たなくなってしまう。
エンジニアの業界っていうのは厳しいけどそういうところなんだよ。
それで、僕の場合は、プログラミングは大好きだし、死ぬまで続けたいと思ってるけど、前線で一番を目指すソルジャーになるつもりはもうない。
文字通り、諦めています。
故に、35歳くらいになるまでには、プログラミングをするよりも楽に、プログラミングするよりも大金をアベレージで稼げるようにならないと損するわけで、
マネジメントとか、そっちの方向に進む訳ですよ。
プログラミングのセンスがあって、性格も丁寧で細かいことによく気がついて横着しない真面目な性格の人間なら、30だろうが40だろうが50だろうが60だろうが、
プログラマーとして死ぬまで定年は来ないでしょう。
だって、磨けば磨くだけ能力は上がり、普通の人が24時間かかってやっと終わる実装を、そういう人はいよいよ1時間で出来るようになる訳ですから。
以上になります。
参考になれば幸いです。