
アメリカ、移民申請の却下率は白人より黒人の方が高いことが判明。
黒人男性移民は、白人移民よりも米国市民権の申請が却下される可能性が高いことが、新しい研究で明らかになった。
南カリフォルニア大学(USC)の研究者らは、2014年に 2006年10月から3月の間に米国永住権保持者が提出した200万人以上の市民権について調べた。
申請書を分析したところ、申請が承認された人の中に人種的な格差があることが分かった。黒人移民は、他の人種・民族に比べて高い確率で市民権申請が却下された。
調査によると、市民権申請が承認された人の割合は、白人女性で約94%、白人男性で約92%であった。一方、黒人男女は90%以下、イスラム系黒人の移民は約86%にとどまった。
論文の主執筆者で、USCグールド法科大学院の法学・社会学教授であるエミリー・リョウ氏によると、申請拒否の理由が含まれていないことは重大な問題とのこと。
USCISの広報担当者は、『市民権申請に関連する決定を下す際に、人種、国籍、その他の人口統計学的要因は考慮しない』とは説明しているとのこと。