IaaS(Infrastructure as a Service)とは?クラウドの基礎を分かりやすく解説

 

前回、前々回のコンテンツでは、クラウドに関するSaaSやPaaSに関して初心者の方に分かりやすく解説する記事を書きました。

 

今回の記事でも、引き続きクラウド用語に関して解説する記事を書いてみます。

 

ズバリ、IaaSに関して解説いたします。

 

そもそもクラウドとは?

クラウドじゃないアプリとは?

まず、IaaSの話に入る前に、クラウドとは何かを説明します。

一昔前、クラウド技術が普及していなかった頃は、パソコンにソフトウェアサービスをインストールする必要がありました。

クラウド技術が発達していなかった過去には、ExcelやOutlookなどのソフトウェアサービスがパソコンにインストールされていました。

Outlook

メールソフトのOutlookであれば、ソフトウェアを自分のパソコンにインストールして、自分のパソコンでアプリケーションを開いて、

立ち上がったアプリケーションを操作して、ソフトウェアを動かすわけです。

Excel

エクセルもそうですが、社員の給与計算や勤務表の記録など、ビジネスの世界で作られる帳票類を作成するためには、エクセルを購入しなければなりませんからね。

マイクロソフトからエクセルを購入し、パソコンにインストールし、パソコンでアプリケーションを起動して、そのアプリケーションを使用する。

その後、お使いのパソコンでアプリケーションを起動し、ソフトウェアを実行するように制御します。

クラウドのアプリとは?

では、クラウドが進化した今、クラウドではどのようにアプリケーションが提供されているのでしょうか。

先ほど説明したExcelやOutlookの例とまったく同じことをするサービスがクラウドにあります。

それが「Gmail」と「Google Spreadsheets」です。

Googleスプレッドシート

例えば、「Google Spreadsheet」は、画像を見ればわかるように、まさにExcelのような機能をブラウザ上で実現しています。

ブラウザは、Google Chrome、Safari、Firefoxなど、スマホやパソコンで使用しているものです。

クラウド以前の技術を使えば、コンピュータにインストールしなければならないものも、検索してウェブサイトにたどり着くだけでできるようになります。

Gmail

Gメールも同様に、今まではメールソフトを自分のパソコンにインストールして、そこから誰かにメールを書かなければいけなかったわけですが、

クラウド技術の発展により、ブラウザで検索すれば、ブラウザ簡潔でメール送信が行えるようになります。

つまり、クラウド技術というのは、要約すればブラウザの向こう側にあるソフトウェアを、我々が簡単に使うことが出来るということです。

 

IaaSとは何か

 

ここまでが、クラウドの説明になります。

 

ウェブブラウザがあれば全ての機能を使うことができて、インターネットの向こう側のサーバーで動くソフトウェアを簡単に活用できるのがクラウドの定義です。

 

では、IaaSとは何かと申しますと、そのようなWebサービスや、スマホアプリを作って運営するためのインフラを提供するものがIaaSです。

 

つまり、IaaS(Infrastructure as a Serviceの略)とは、コンピュータシステムを構築・運用するためのインフラ(仮想マシンやネットワークなどの基盤)そのものをインターネット上で提供するサービスのことなのです!

 

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プログラマーが書いたソフトウェアを動かすサーバーなどを提供するソフトウェアのこと

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つまり、IaaSというサービスを使う人は、主にプログラミングを書いてソフトウェアを作る人だけです。

 

一般にプログラムを書かない人は、SaaSなどとは違い中々聞く機会はないでしょう。

 

 

IaaSを使うと何が便利なのか

 

しかし、プログラミングをしてサービスを作る側からすれば、IaaSのサービスはとても便利に活用できます。

 

例えば、一番顕著な例だと、AWS、Azure、GCPなどと呼ばれるクラウドサービスが有名です。

 

 

これらクラウドサービスを使うと、どういうことが出来るようになるかと申しますと、

 

例えば、我々のようなプログラマーがWebサービスやスマホアプリを開発したとき、

 

そのソフトウェアをインターネット上で動かして運営するには、色々とやることが沢山あります。

 

物理的なサーバーを用意して、そのサーバーを24時間電源を入れ続けて運用し、

 

そのサーバーの中にOSを入れて、OSの中でネットワークの設定をして、

 

アプリケーションサーバーやデータベースなどを導入してソフトウェアが動くようにしなければなりません。

 

さらに、もしそのサーバーに沢山のアクセスがあった場合は、サーバーが落ちてしまうこともあるので、

 

それにも対応しないといけません。

 

これらのような多くの問題を解決するために、今まではソフトウェアを運営するだけでも巨大な投資が必要でした。

 

IaaSを使うとソフトウェアを運用するインフラを自分で作らなくていい

 

しかし、IaaSサービスを使うと、自ら物理的なサーバーを用意して24時間管理しなくて良くなったり、

 

急なアクセス増加にもサーバーが落ちることなく対応できたりします。

 

ですから、自分でソフトウェアを書いたあと、AWSのEC2のようなサービスを利用して、

 

OSやDBがあらかじめ入ってるだけのサーバーを作り、そこに独自のアプリ環境を作りすぐにサービスの運用をすることができます。

 

今までサービスを運用するのに巨大なコストと労力がかかってたところ、簡単にクラウドサービスを利用できるので、コストも時間も大幅に短縮できるようになり、

 

セキュリティもサーバー負荷も安心できるようになりました。

藤沢瞭介(Ryosuke Hujisawa)
  • りょすけと申します。18歳からプログラミングをはじめ、今はフロントエンドでReactを書いたり、AIの勉強を頑張っています。off.tokyoでは、ハイテクやガジェット、それからプログラミングに関する情報まで、エンジニアに役立つ情報を日々発信しています!

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