
年収が低いITエンジニアの特徴【給料アップの方法を紹介】
PCやスマホを使ったネット社会の現代で、IT業界は注目を集める業界の一つです。
ITエンジニアという職業は、他の多くの職業と比べて平均年収が比較的に高い職業ではあるのですが、
それなのにも関わらず、ITエンジニアの平均年収は低いと言われることが多いのですし、
実際に低い年収で働き続けているITエンジニアも結構います。
一体なぜでしょうか。
今回の記事では、年収が低いITエンジニアの特徴と、年収アップの方法について解説をしていきます。
年収が低いITエンジニアの特徴
下流工程を行う下請け企業だから
年収が低いエンジニアの特徴として、下流工程を行う下請け企業の仕事をしているために、
エンジニアに回せる給料が安くなってしまってる可能性は否めません。
一番上流の大企業やSIer(エスアイヤー)などと呼ばれる人々が、
中堅IT企業に下請けに出して、更にその下へ、更にその下へ・・・
と無限連鎖で下に降りてくるシステムがあります。
そうなると、下に行くに連れて安価で仕事を受けているため、給与も低くなるケースが多いのです。
非正規雇用も多いから
エンジニアという職業は、手に職でスキルワーカーという印象があり、
側から見ていると、フリーランスでガンガン稼げると思っている人も多いのですが、
しかし、そういうレベルでスキルフルな人は意外にも少なく、
多くのエンジニアと呼ばれる人々は、非正規雇用で安く働いている人も多いです。
そういう人の中には、スキルはあるのに自信がなくて羽を空へ羽ばたかせられてない人もいますし、
新しいプログラミング言語の習得などが全くできず、時代遅れになってしまった人もいます。
自分の市場価値を理解してない人が多いから
世の中には、割とコーディングのスキルはあるけれど、
コミュニケーション能力がなかったり、何故か異常に視野が狭い人がいて、
実力があるにも関わらず、働く環境により満足のいく給与に届かないという人もいます。
年収が高いITエンジニアの特徴
そして、今あげたような年収の低い傾向にあるプログラマーは、
仕事のやり方を変えたり、独立のステップを踏むことで年収増額に繋がる可能性があります。
いかに、一般的に年収の低いとされているプログラマーの中でも、
高い年収を得ているプログラマーにはどのような特徴があるか解説をしていきます。
オリジナルサービスを作ることができる
オリジナル性を持って仕事に取り組むことができるプログラマーは高収入を得ている傾向があります。
独自のサービスを提供できれば、自らの個人開発アプリで起業することも可能ですし、
自分でアプリを企画して作って、リリースする力があれば、確実にビジネススキルもそこそこあるはずです。
ですから、それだけで他の多くのエンジニアよりも高い確率で高給の仕事が取れるはずです。
最新のスキルを習得している
IT業界は流動性が強いため、技術も常に進化し続けています。
そのため、最新のスキルを押さえて仕事に活かすことができるプログラマーは間違いなく重宝されます。
年収の高い企業に勤めている
高収入のプログラマーは初めから年収の高い企業に勤めているケースもあります。
現在の年収を上げたいプログラマーは、より高収入を狙える企業への転職を目指すことも視野に入れてみるといいでしょう。
未経験のエンジニアは経験のあるエンジニアに比べてスキルもないため年収が低い傾向があります。
実際、未経験のエンジニアの給与は新卒の給与とほぼ同じくらいです。
しかし、エンジニアの給与はスキルの高さに直結しますので、スキルがあれば高年収を狙えます。
現場でスキルを磨き、経験を積みましょう。
ITエンジニアで年収1,000万を目指す方法
ITエンジニアでも年収1,000万を目指すことはできます。
スキルアップのために資格を取得する
先程も述べましたが、やはりスキルを上げることが年収を上げる一番の近道です。
自らアプリを企画して個人開発でサービスを作ることが出来れば、
コーディング能力だけではなくプロマネや上流工程の仕事も出来るようになるでしょう。
更に、数年ごとに新しいプログラミング言語を学んだり、
スキルアップをアピールできるような資格なども持っておくと年収増額に繋がります。
マネジメント知識を付けて昇格する
日本のIT業界では、基本的には開発者よりもマネージャーの方が報酬が断然高いです。
プロマネなどの仕事は、むしろコードを書かない仕事も沢山あるのですが、
自分でコードが書けて、プロジェクトのマネジメントも出来たら最強スキルになります。
自分自身のスキルを上げる他に、マネジメント力を上げることで仕事でのポジションをアップすることができます。
年収の高い企業に転職する
実力があっても現在働いている企業の年収が、
そもそも低い場合は実力を発揮できず年収を上げることも難しい場合があります。
そのため、より自身のスキルを活かすことができる企業への転職がおすすめです。
フリーランスとして独立する
独立して自分で働いた方が年収を上げることができる可能性があります。
フリーランスとしての働き方の勉強は必要になりますが、
エンジニアのスキルが十分にあればやり方次第で企業で働くよりも高い収入が得られるでしょう。
ITエンジニアの年収が低いと言われる理由
労働時間が長いため安く感じる
「ITエンジニアの平均年収が低いと言われている理由のひとつとして「労働時間の長さに対して賃金が低い」ということがあげられます。
IT業界は技術やトレンドの移り変わりが激しいため、新たな情報を仕入れるための勉強が不可欠です。
そのため、他の職種に比べて残業が多くなりやすい傾向があります。
また、システム障害などが起きた場合に迅速な復旧作業が求められることもあるため、労働時間が長くなりやすいのです。
ゼネコン構造なため報酬が行きわたらないことも
IT業界がゼネコン構造であることも年収が低いと言われている要因であると考えられます。
ゼネコン構造とは、具体的には「クライアントから直接システム開発の依頼を受ける大手企業とピラミッド上に多数の下請けといわれる企業がぶら下がっている多重下請け構造」とも言い換えられます。
その結果、利益率に差が生じ、上流企業と下流企業の間に給与格差が生まれます。
ゼネコン構造の上部にいる人だけが高い年収を得ているため、多くのITエンジニアは「年収が低い」と感じている現状があるのです。
年功序列で不公平感を感じる
業界や会社にも左右されますが、年功序列が基本となっている組織にいると、勤務年数によって大きく給与が変わります。
そのため実力があっても勤務年数が少なければ給与も低くなり、満足のいく結果が得られないことも多くなっています。
これまでITエンジニアの年収が低い理由を見てきましたが、これを世代別に見てみるとどのような傾向があるのでしょう。
自分の年収チェック
【低い度チェック】20代の平均年収は約375万円
20代の平均年収は375万円です。
ITエンジニアの平均年収と比べると低いことがわかります。
100万円もの差がありますが、その理由としては先程述べたように、
年功序列の仕組みや、若いときは、実務経験も浅いため賞与に繋がりにくいのも要因でしょう。
30代の平均年収は約497万円
30代は497万円とほぼITエンジニアの平均年収と同額です。
経験を重ねて20代の時に得られなかった賞与が得られることが年収の増額に繋がっています。
40代の平均年収は約584万円
40代の平均年収は584万と30代の平均年収よりも上がっています。
40代では賞与の額が100万円以上になるケースもあり、それに加えて月収も増えるため年収が増額しやすくなります。
これまでITエンジニアの平均年収を世代別に見てきましたが、職種別に見るとどのような変化があるのでしょうか。
年収が高いエンジニア属性
最も平均年収が高い職種はネットワークエンジニア
最も平均年収が高いとされているのはネットワークエンジニアです。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの構築や設定から管理・保守などの業務を行います。
平均年収は778万円と高額ですが、ネットワーク障害にも迅速な対応が必要になるため土日出勤になることもあります。
最も平均年収が低い職種はデータベースエンジニア
一方最も平均年収が低い職種はデータベースエンジニアです。
データベースエンジニアは、さまざまな情報を格納するデータベースの設計や運用の業務をメインに行います。
平均年収は400〜600万円です。
平均年収が低い職種でも役職が高ければ高年収も期待できる
データベースエンジニアのように平均年収が低い職種でも、
管理職などの高い役職に就けば高年収を狙うこともできます。
ここで平均年収の高いITエンジニアをランキング形式で紹介します。
1位:プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーの平均年収は、約670万円です。
プロジェクトマネージャーは、複数のエンジニアで進めるプロジェクトの総括を行います。
プロジェクトの計画・予算・進み具合などをすべて管理する、責任者の立場になります。
2位:プリセールス
プリセールスの平均年収は、約599万円です。
プリセールスはIT製品の専門的な説明・セールスを行います。
顧客への説明だけではなく規模の大きいコンペなどでプレゼンをすることもあるため、
エンジニアとしての技術だけでなく、コミュニケーション能力が問われます。
3位:社内システム企画
社内システム企画の平均年収は、約512万円です。
複数で1つのチームを組んで仕事をすることがほとんどです。
システム開発やシステム運用の他、社内システムへの問い合わせ担当やシステムの最適化といった業務もあります。
4位:サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアの平均年収は、約462万円です。
サイバーエンジニアはサーバーの構築・運用が主な業務となります。
そのため、持っているスキルによって年収に差が出ることもあります。