
サラリーマンってどんな仕事?分かりやすく解説【これから社会に出る若者へ】
はじめに
聞き馴染みのある「サラリーマン」という言葉、会社から給料を貰って働いている人たちのことを言いますよね。
でも、当たり前のように使っているこの言葉ですが、サラリーマンの実態をきちんと理解している人は意外に少ないのではないでしょうか。
この記事は、サラリーマンとしての仕事などについて、改めて詳しく解説をしていきたいと思っています。
サラリーマンとしての仕事を詳しく知るべき理由
『学校を卒業したら、サラリーマンになる』これは多くの人が当然のように選ぶ道かと思います。
ですが、サラリーマンはどんな仕事をしているのか、あまり知らずに就活を始めようとしている人もいるのではないでしょうか。
1日24時間のうち7時間を睡眠に充てるとすると、1日の残り時間は17時間、この中から、
お風呂に入ったり、食べたり、移動時間も合わせたら、1日の中で自分が自由に使える時間は、驚くほどに少ないことに気がつきます。
そして、この貴重な時間のうち、少なくとも8時間は仕事に費やすことになります。
残業などの時間を加えると自由な時間は更に短くなります、仕事は、あなたの人生そのものと言っても過言ではありません。
だからこそ、今サラリーマンになろうとしているのであれば、それがどんな仕事なのかしっかり知る必要があるのです。
サラリーマンの仕事が分かる、7つのポイント!
まだ社会に出たことがない方の中には、
サラリーマンって具体的にどんな働き方をしているの?
と疑問を抱く方もいるのではないでしょうか、そんな方のために、
サラリーマンの仕事を7つのポイントにまとめて解説していきます。
毎月決まった額の給料をもらう
サラリーマンは、毎月一定の給料が会社から支給される、いわゆる固定給が一般的です。
毎月決まった額なので、頑張って働いて会社に貢献しても、給料は前月から変わりません。
安定はしますが、ダラダラ仕事をしている人とも同じ給料が支給されるわけです。
頑張り具合や実績によって給料がかわる歩合制を取り入れている会社もありますが、日本ではまだ固定給の企業が多いです。
会社に所属する
サラリーマンは、会社という組織に所属をすることになります。
安定して給料を貰える分、会社からの指示は絶対で、与えられた仕事をこなさなければいけません。
時には転勤を伴う異動も発生します。安定と引き換えに自由を失うというイメージです。
毎日同じ時間に会社へ出勤する
サラリーマンになると、決まった時間に出社をするのが基本のルールとなります。
寝坊などの理由で遅刻するのは厳禁です、学生の時のようなゆるい環境ではありません。
電車の遅延が発生した際には、遅延証明書を上司に提出し申請が必要な場合もあります。
1日8時間働く
サラリーマンは1日8時間働くのが基本です、
お昼休憩は1時間なので会社に拘束される時間は9時間となります。
通勤時間をくわえると、自由に過ごせる時間は更に少なくなります。
通勤に往復2時間かかれば、11時間も仕事に拘束されることになります。
チームで働き、役割分担をする
会社では、チームで協力をして1つの大きなミッションに向けて仕事をします。
経理、マーケティング、人事、技術、営業など部署が分かれており、仕事内容は様々です。
そして部署の中にも、社長、部長、課長など役職が分かれておりそれぞれに担当する業務が異なります。
各々が法人という一体の中で機能を持ち、企業全体で経営が行われています。
サラリーマンとして働くということは、大き組織という体の中のひとつのパーツになるという感じです。
会社の方針に従って働く
会社には経営理念があり、それを達成するための方針があります。
営理念とは、その会社の価値観や目指している姿を示す言葉です。
社員は時折、社長や株主の経営理念に振り回されることがあります。
会社の経営理念によっては、会社の事業や経営体制もガラリとすぐに変わったりするからです。
入社後に、自分の目指していた方向とは何か違う、とならないように事前にリサーチすることが重要です。
出世しないと給料が上がらない
課長やチームのリーダーなど、いわゆる管理職に出世できれば給料は上がりますが、
役職のないうちはどんなに良い実績を残しても、給料が大幅に変わることはありません。
働き盛りの若手ほど、給料が低いのが残念ながら今の日本の現実です。
そして、年収がどんどん上がっていくのは、通常は凄く長い時間がかかります。
最近は、どんどん実力主義な社会になってきてるため、能力があれば若くてもすぐに昇進したりしますが、
米国の企業などと比べると、まだまだ年功序列な世界が多いでしょう。
サラリーマンの仕事内容は主に8個
ここからは、サラリーマンの仕事内容を具体的に説明していきます。
下記の通り、大きく分けて8個に分類することができます。
1)事務系
1つ目は事務系の仕事です、これはイメージできる方も多いのではないでしょうか。
最も基本的な職種と言えるでしょう。パソコンでのデータ入力や、書類整理、
それから郵便物の仕分けなど、マニュアルがあればできる仕事です。
1つ1つの業務は単純ですが、業務内容は広範囲に渡るので、
マルチタスクが苦手な方にとっては大変さほきはあるかもしれません。
2)企画
2つ目の職種は企画。企画職の中だと、商品企画の仕事がイメージしやすいかと思います。
これを読んでいるあなたが、今着ているお洋服もまさに企画開発されたもの。
企画職は、市場やトレンドを分析しながら売れるものを形にしていく仕事です。
アイデアのままに形にしていくデザイナーとは異なり、ビジネス面重視で売れるものを企画する、というのがポイントになります。
3)営業
3つ目は営業です、サービスや商品を得意先に売り込む仕事です。
先ほど例に挙げたお洋服、お客さんが欲しがるような、完璧な出来の洋服であっても、売り場がなければ意味がありません。
営業職は、百貨店や小売店に対し、商品の魅力をプレゼンし、商品を店頭で扱ってもらえるように説得をすることが仕事となります。
4)技術・研究
4つ目の、技術・研究は専門的な知識が必要になる職種です。
化粧品や指輪など、原料から製品をつくることが仕事となります。
いわゆる職人、と言われるような人たちもこれにあたります。
5)販売・サービス
5つ目の販売・サービスは、文字通りお客さんに対して商品を販売したりサービスをする仕事です。
喫茶店は、コーヒーという商品を販売しつつ、接客というサービスやくつろぐ場所を提供しています。
6)財務・会計
6つ目の金融は、お金に関わる職種です。
大きく分けて、銀行、証券会社、保険会社の3つがあります。一番イメージしやすいのは、身近な存在の銀行ではないでしょうか。
銀行では顧客から預かったお金を個人や企業に融資し、その利息を得るビジネスをしています。
証券会社は株の売買、保険会社は生命保険の契約というのが代的な仕事内容です。
他の職種に比べ、動くお金も多く責任が問われる職種です。
7)マーケティング・集客
7つ目はマーケティングや集客を行う種類の仕事です。
デジタル広告や、オフライン広告を企画、運用したり、
社内メディアや社内SNSの運用を通して、新規顧客の開拓を担います。
8)経営・管理
最後は、経営・管理と呼ばれる経営層の仕事です。
社長を含めて、社内をマネジメントして経営を行う部署の仕事です。
サラリーマンの仕事内容:年収の違い
一口にサラリーマンと言っても、職種や年代によって年収は異なります。
令和4年に発表された、「令和3年分 民間給与実態統計調査」を元に、 それぞれの切り口から見ていきましょう。
1)一般的なサラリーマンの年収
「令和3年分 民間給与実態統計調査」 によると、令和3年の日本の給与所得者数は5270万人、
平均年収は443万円となっています。男女別にみると、男性が545万円、女性が302万円です。
2)年代別のサラリーマンの平均年収
つづいて、年代別の平均年収を見ていきます。男性においては、働き盛りの25~29歳の平均年収が404万円で年齢が高くなるにつれ、
年収も段々と高くなります。55~59歳になると、687万円と最も高くなります。
これに対し女性は、25~29歳の平均年収が328万円で、55~59歳になっても316万円とさほど変化がありません。
サラリーマンの仕事内容の選択ミスは、生活が不安定になります
コロナで大きく変わった日本の働き方。在宅ワークが一気に普及し、今まで以上にAIの技術が注目されています。
目覚ましいスピードで発展するAI技術。少し前までは人間が行っていた仕事も、AIに代替されることが増えてきています。
こうした世の中の動向を知った上で、仕事を選択しないといずれは仕事がなくなり、安定した生活を送れなくなるかもしれません。
「AI」導入によって、サラリーマンの仕事は減り、収入も減ります
「AI」は、入力作業やデータ処理などの単純業務を担うことができると言われています。
一般事務や工場のライン作業なども、AIを導入すれば、人の手を必要としなくなります。
更に、人間に比べ処理スピードが速く、ヒューマンエラーの心配もないので今後も重宝されると言われています。
これにより、サラリーマンの仕事は減り、収入も減ってしまいます。
一見、人間にしか務まらなさそうな飲食店の「接客」も、ロボットで代替えすることが可能です。
レジ前で席を誘導したり、オーダーされた商品を運ぶなど、人間の手を介さずともロボットが行える時代に突入しています。
サラリーマンとして年収を上げる方法
サラリーマンとして生きていく人は、起業家や投資家よりも、あまりお金を稼げない印象がありますが、
賢いキャリアアップをしていくことで、低いリスクで多くのお金を稼ぐことが可能です。
プロ経営者になる
プロ経営者とは、株を持たない雇われ経営者のことです。
基本的には、大株主などから選ばれて会社の社長を務めることになります。
プロ経営者は、株式の配当や株の売却益など、莫大な報酬を稼ぐことは出来ませんが、
基本給は普通の社員よりも格段に高く、年収1億円も夢じゃありません。
役職を獲得する
プロ経営者とは別に、役員などの役職を獲得することで、普通の社員よりも多くの役員報酬を獲得することが出来ます。
ある特定の分野のプロフェッショナルになったり、マネジメントスキルを身につけたり、長い間、会社に貢献したりすると、
役職を与えられることがあります。
スキル人材になる
エンジニアなどのスキル人材は、基本的に報酬がすごく高く、色々な会社から引っ張りだこです。
エンジニアに限らず、スキルを伴わないと働けない仕事は世の中に無限にあります。
公認会計士などの特殊な資格を取るのも、サラリーマンとして年収を高く稼ぐ方法の一つです。
まとめ
サラリーマンと一口に言っても、実際の仕事内容は様々です。
そして、良い意味でも悪い意味でも「安定」した環境です。今後の人生の大半を占める仕事の時間、
簡単に「サラリーマンになる」とは言わずに、もう一度冷静になって、
自分の今後の生き方や選ぶべき仕事を考え直してみるのが良いのではないでしょうか。