
未経験からエンジニア転職、資格は必要?『結論、いらない』
IT資格がいらないケースとは?
IT資格が評価されにくいケースとして代表的なものは以下の通りです。
アプリ系エンジニア
30代以降のエンジニア
アプリ系エンジニア
アプリ系エンジニア(WEB系も同様)では、IT資格が費用化されにくいです。なぜなら、アプリケーション開発に資格が役立たないからです。
アプリケーション開発は、大まかに言うと以下の工程で行います。
要件定義:顧客と開発内容の概要を決める
設計:顧客と開発内容の詳細を決める
開発:設計内容に沿ったプログラミング・テストを行う
要件定義と設計は、顧客とのコミュニケーションがポイントなので、資格を取得してもスキルアップにはなりません。
アプリケーション開発は実践を積み重ねる以外にスキルをアップさせる方法はありません。
30代以降のエンジニア
IT資格を取る目的は、一般的にスキルアップや評価向上です。20代まではこのような目的で取得するのは良いでしょう。
しかし、30代以降は一定のスキルを持っていて当たり前で、実績で評価をされます。そのため30代以降は資格取得に時間をかけるよりも、仕事の実績を上げるために行動する方が良いです。
IT資格があると有利になるケースとは?
IT資格を持っていると有利になるケースもあります。
以下4つのケースに該当する場合は、IT資格を取得すると良いでしょう。
インフラ系エンジニア
25歳くらいまでの第2新卒層のエンジニアまたは未経験者
所属会社または転職先が資格取得を推奨している
システム監査人など知識が業務に直接役立つ
インフラ系エンジニアのケース
上記で、アプリ系エンジニア(WEB系も同様)の場合、IT資格の取得がスキルアップに繋がらないと言いました。
対してインフラ系エンジニアはIT資格取得がスキルアップに繋がります。そのため取得することでスキルアップを図ることができるでしょう。
アプリ系エンジニアとインフラ系エンジニアのスキルには以下の違いがあります。
アプリ系エンジニア
→コミュニケーションなどのソフトなものが重要
インフラ系エンジニア
→サーバやネットワークなどの情報機器の知識が重要
この違いからインフラ系エンジニアは資格取得によるスキルアップが図りやすいです。
代表的な資格には以下のようなものがあります。
基本情報技術者試験
ITエンジニアの人の多くが取得している国家資格です。
テクノロジー・マネジメント・ストラテジーなどIT領域を幅広くカバーしているため、IT業界で働くための基礎を抑えるのに最適な資格です。
学生や未経験者からエンジニアに転職を考えている方は、この資格を持っているとやる気をアピールできます。
合格レベルとしては、3カ月程度毎日2時間くらい勉強すると合格可能な資格です。
応用情報技術者試験
基礎情報技術者試験の応用編の国家資格です。
知識を問う問題に大きな違いはありませんが、記述式の問題が出る点が基本情報技術試験は現役のITエンジニアの方が多く取得しています。
しかし業務経験がなくても取得できるため、ポテンシャル採用でアピールしたい方は資格取得を頑張ってみてください。
ネットワークスペシャリスト
ネットワーク全般に幅広い知識を持ち、大規模なネットワーク環境を構築・運用できるネットワークエンジニアとしての能力を証明する国家資格です。
ネットワークエンジニアになりたい方は、取得した方が良いでしょう。
難易度は高いため、実務経験を積みながら取得を目指して勉強することをおすすめします。
データベーススペシャリスト
この資格は、高いレベルでのデータベース企画・要件定義・開発から、運用・保守までカバーできる人材であることを証明する国家資格です。
データーベースエンジニアになりたい方は、取得した方が良いでしょう。
しかしネットワークエンジニアと同様、難易度が高いため、実務経験を積みながら取得のための勉強を行うことがおすすめです。
シスコ技術者認定
世界最大大手のネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施する、ネットワークエンジニアの技能を認定する資格です。
ネットワークスペシャリストと違い、難易度が5段階に分かれているため、未経験からネットワークエンジニアを目指す方は、「CCNA」という資格の取得がおすすめです。
ORACLE MASTER
日本オラクル社が運営するOracle Databaseシリーズを扱う技術力を認定する資格です。
試験ではデータベースの管理・運用・SQLの習熟度を問う問題が出題されます。
データベーススペシャリストと違い、難易度が5段階に分かれているため、未経験からデータベースエンジニアを目指す場合は比較的簡単な「Bronze/Silver」の取得がおすすめです。
Linux技術者認定 LinuC
「Linuxシステムの構築・運用・管理の専門家」を認定する認定資格です。
この資格も3段階に分かれているため、未経験からLinuxサーバエンジニアを目指す場合は一番簡単な資格であるため、取得することをおすすめします。
AWS認定
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は全ての基礎です。それ以外はインフラ系エンジニアを目指す場合、推奨されている資格です。
しかし時代は完全にクラウド利用に向いているため、今後はAWSの資格を取得した方がキャリアアップに繋がる可能性が高いでしょう。
25歳くらいまでの第二新卒層のエンジニアまたは未経験者のケース
この層はポテンシャル採用であるため、やる気が重視されます。資格取得は、やる気を示す方法として有効です。
この目的であれば、ITエンジニアの基礎となる基本情報技術者試験がおすすめです。
所属会社または希望する転職先が資格取得を推奨しているケース
資格取得を会社として推奨している場合は、当然取得した方が良いです。
このような会社は自社のWEBサイトや求人広告に取得保有者数を掲載していることが多いため、確認してみましょう。
MicrosoftやAWSと業務提携している場合は、関連する資格取得が求められます。
システム監査人など知識が業務に直接役立つケース
システム監査人は、情報システムなどに関するリスク分析・点検・評価などを行う仕事です。勤め先は、コンサルティングファームや監査法人、大企業の監査部門などです。
システム監査人は「システム監査技術試験」の取得が必須となっています。
難易度の高い資格の1つで、取得できるとその後のキャリアは安定するでしょう。
IT資格がいらないと言われる理由とは?
ここまでIT資格が必要ないケース、必要なケースについて説明をしました。
そこで、なぜIT資格が不要なのか紹介します。
特にアプリ系エンジニアの間で言われているので、目指している方が目を通してみてください。
現場の実務に役立たないから
アプリ系エンジニアのスキルの中でも、特に重要なコミュニケーションスキルは実践の中でOJTを通す方法しか学ぶ方法がありません。
資格のテキストや試験問題で現場の実務に直結する知識は得にくいです。
これはアプリ系エンジニア全員が感じることでしょう。
コスパが悪いから
現場の実務の役に立たないと言っても、資格で学ぶことが全く役に立たない訳ではありません。資格のテキストの2~3割程度は、実務で学んだことを整理する意味で役に立ちます。
しかし資格取得を目的にしてしまうと、実務では全く役に立たないことまで学ぶ必要があるため、コストパフォーマンスが悪いです。
ITエンジニアになるためには資格よりも転職活動を行うと良いでしょう。
Web系エンジニアを目指す場合は、資格は不要
WEB系エンジニアを目指すのに、資格は必要ありません。
しかし全く意味がない訳ではなく、以下の理由から資格は必要ないと考えられています。
▼WEB系エンジニアに資格が必要ではない3つの理由
採用基準に入っていない
実務経験を重視されることが多い
資格取得が必須ではない
「実務経験」を最重視されることが多いですが、「実務経験」がない場合でもWEB系エンジニアになることはできます。そのためには自発的に勉強を継続でき、かつスピーディに業務をキャッチアップできる人材と評価される必要があります。資格はこの評価対象になることはほとんどありません。
未経験でWEB系エンジニアを目指す場合、1番の評価対象は「独学で学んだプログラミングスキル」と考えておきましょう。
そのため、WEB系エンジニアを目指す場合は、「自分で作品を作り、ポートフォリオを制作」することが1番大切です。
この「自分で作品を作り、ポートフォリオを制作」を達成している場合、年齢が若くエンジニア経験がなくても、最初からWEB系エンジニアとしてキャリアをスタートできることもあります。
業務系エンジニアを目指す場合は、資格はあった方がいい
業務系エンジニアを目指す場合は、基本的に資格はあった方が良いです。
業務系エンジニアは、WEB系エンジニアと比べると、比較的資格も評価されるポジションです。
しかし、未経験でエンジニアを目指す場合と、エンジニア経験者がステップアップを目指す場合では少し異なります。
▼エンジニア未経験者の場合
資格を取得するのであれば、「基本情報技術者試験」か「Oracle Certified Java Programmer Bronze」のどちらかを取得すると、エンジニアになりたいという気持ちが「資格取得」に結びついたと捉えられます。
そして基礎的な知識を勉強していると考えられるため、一定の評価対象になるでしょう。
しかし、エンジニア未経験の場合も、資格を取得するよりも、WEB系エンジニアと同じようにプログラミングを勉強し、「自分で作品を作り、ポートフォリオを制作」した方が、評価として高いです。
つまり、資格を取得して身についた知識よりも、「作品をいつまでに、どのレベルまで作成するか」という目標のもと、手を動かしながら、エラーを調べて修正し続け、汗をかいて身に着けたスキルの方が実践的です。
▼エンジニア経験者でステップアップを目指す場合
「応用情報技術者試験」や、マネジメント系資格の「PMP」はキャリアアップに繋がる資格になるため、取得して損はありません。
特に大手システムインテグレーターに転職を考える場合、大手システムインテグレーターは資格を大事にする会社も多いため、応用情報技術者試験とPMPは取得しておくと良いでしょう。
しかし、大手システムインテグレーターに転職を考えている方は、経験を重視されるため、資格だけで乗り切るのは難易度が高いです。
業務系エンジニアで大手システムインテグレーターに転職を考える方は、一次請けSIで即戦力と思われる経験や知識(プロジェクト管理・業務知識・ニーズが高いスキルなど)を実務とプライベートで身に着けることが必要です。
インフラ系エンジニアを目指す場合は、資格は非常に有効
ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアなどの「ITインフラ系エンジニア」を目指す場合、資格は非常に有効です。
しかし、資格を取得したからといって、実務で即戦力となる訳ではないため注意しましょう。
ITインフラ系エンジニアは、実務経験者が極めて不足しているため、未経験者でも受け入れは広く、未経験者でも比較的入りやすい仕事が多いです。
特に、インフラ運用監視といった「オペレーション系」の仕事は、未経験からでも入りやすい仕事です。
しかし「オペレーション系」の仕事は安定運用が鍵となるため、期間が長期となることが多いです。一度配属になると、オペレーションの仕事にずっと付いていることが多いです。
オペレーション系の仕事は、やる事が決まっているため、スキルが身に付きにくい部分がありますが、このようなオペレーション系の仕事を「早く抜け出す」、もしくはオペレーション系の仕事を「一段飛ばし」で、スキルアップが可能な仕事に就く可能性を急激に高めることができるという点が、インフラ系資格取得の恩恵といえるでしょう。
資格を取ってITインフラの基礎知識を習得している場合は、初心者でもスムーズに入りやすいような構築プロジェクト(作業チェックシートやマニュアルが整備されているような)もあります。
資格を持っている場合は、最初から下流工程を飛ばして構築する中流工程から携わることも多いです。
注意点として、資格は何の資格を取っても良いという訳ではなく、「マイナーな資格」を取得しても意味がありません。IT業界では、マイナーな資格やニーズがない資格が多くあるため、気を付けてください。
ITインフラ系エンジニアを目指すために資格取得を狙うのであれば、以下2つのどちらかを選びましょう。
ネットワーク系資格:CCNA
サーバー系資格:LinuC(LPIC)level1
CCNAかLinuC(LPIC)level1を取得すると、未経験からでもインフラ系エンジニアへのキャリアチェンジのハードルが下がったり、監視オペレーターからでもCCNAかLinuC(LPIC)level1を取得すると、構築運用などのインフラ系エンジニアの仕事にステップアップできます。
1.【結論】ITエンジニアに資格はいらないのか
ITエンジニアになるために、資格は必ずしも必要なものではありません。しかし資格を取得することにメリットもあるため、「資格不要」と断言できません。
以下のケースはメリットと言えるでしょう。
転職の際に、自分のスキルを客観的に示せる根拠となる
資格手当を支給してもらえる
2. なぜITエンジニアに資格はいらないと言われるのか
資格を取得することにメリットがあるにも関わらず、なぜITエンジニアには資格がいらないと言われるのでしょうか。
ITエンジニアに資格が入らないといわれる理由として以下4つあります。
IT資格は免許ではない
資格よりも実績やスキルが重要
IT資格の効果を評価しにくい
ポートフォリオ作成の方が優先度が高い
2-1. IT資格は免許ではないから
医師や弁護士などの仕事は、その仕事をするために資格取得は必須です。しかしIT資格はそれらの資格と異なり「免許」ではありません。
つまり、その資格がなければ仕事ができないという訳ではなく、あくまでもスキルや知識を示すための1つの基準です。
実際にスペシャリストと呼ばれる優れた技術を持つエンジニアでも、資格を持っていない人もいます。
以下のことが、ITエンジニアに資格はいらないといわれる理由でもあります。
エンジニアの仕事をするのに、絶対に必要な資格がない
実際に資格を取得せずに仕事をしているエンジニアが多い
2-2. ITエンジニアに必要なのは資格よりも実績やスキルだから
ITエンジニアの評価は、何ができるのかが1番の物差しです。またそれまでに培ってきた経験も重要です。それに比べると資格の評価は低くなる傾向があります。
また知識だけを詰め込んで資格を取得しても、実際の業務ができなければ意味がありません。
資格試験に合格することだけを目的とした勉強
アウトプットできない知識ばかり詰め込む
これらのことは無意味で、エンジニアとしては不要です。
これより必要なのは、以下のことです。
実務に役立つスキル
実績
資格を持っていてもスキルや実績がなければ役に立たないため、ITエンジニアに資格はいらないと言われるのです。
2-3. IT資格の数が多く効果を評価しづらいから
IT資格の種類はたくさんあります。どの資格がどの目的・効果・レベルのものか分かりにくいため、資格を持っていても評価が難しいのです。
そのため、評価されないのであれば、資格は必要ないと考えるエンジニアも多くいます。
資格が評価されることが分かっているのであれば、資格取得は有効です。転職を目指す企業の求人情報などに、資格に関する記載があればその資格の取得を目指しましょう。
2-4. 資格よりもポートフォリオ作成の優先度が高いから
ポートフォリオとは、自身の制作物をまとめた作品集です。エンジニアを目指す際、ポートフォリオの提出を求められる機会が多くあります。
ポートフォリオを見れば、その人がどれだけ実務に役立つスキルを持っているか、業務遂行能力があるかなども分かります。
面接で話をしただけでは分かりにくいプログラミングスキルも、ポートフォリオを見れば一目瞭然です。
実績やスキルを重要視するため、資格よりもポートフォリオの方が伝わりやすいため、優先度が高いです。
3. IT資格を取得するメリット
ITエンジニアになるために資格は不要と考える人は多いですが、それでも資格は取得するべきなのでしょうか。
資格を取得するメリットを紹介します。
3-1. 資格取得の学習を通じて業務知識の幅を広げたり、不足している知識を学べたりする
業務の中で身に着ける知識は、どうしても関わりが深い分野のものに偏ってしまいます。対して、資格を取得する際はその分野の知識の全体像を掴み、体系的に学ぶ必要があります。
そのため、以下を目的として資格取得を目指すには有効です。
業務知識の幅を広げる
不足している知識を学ぶ
現場で働くエンジニアは、組閣そのものが役立つというよりも、知識のインプットや学習のモチベーションを維持するために資格の存在が重要と考えています。
3-2. スキルレベルを客観的に証明できるため就職や転職に有利になる
資格は、自身が持っているスキルを客観的に証明するためのツールとして使えます。また企業によっては資格を保有していることで、より有利に転職活動を進められたり、資格がなければ応募できないこともあります。
政府や公共系の仕事や、金融系の仕事などでは参加するエンジニアの条件として、資格取得が定められている場合が多いです。このように仕事の幅を広げるために有効です。
またAIやクラウドについて現時点では案件実績の多いエンジニアが少ないため、資格取得によって知識を持っていることを示せると重宝させる可能性があります。
3-3. 自己のスキルアップにつながる
エンジニアは、常にスキルアップを求められます。資格取得のための勉強は、自身のスキルアップに繋がります。
また資格を取得したことで、新しい案件に参加できる可能性もあります。今までと違う案件に関わる事も、経験やスキルを得るための良いチャンスです。
何か新しいことにチャレンジしたい時に、資格取得を目指すのもおすすめです。
3-4. 基本給に加えて資格手当を支給する企業もある
企業によっては、基本給に加えて資格手当を別途で支給してくれる場合もあります。
そのため、希望職種に関連した資格を就職活動前に取得しておくと、就職や転職の際も最初から手取り額のアップが期待できます。
難易度の高い資格であるほど、考慮される額も上がる傾向があります。
リクナビNEXTによると、平均的な相場は以下の通りです。
基本情報技術者:月額4,650円
ORACE MASTER silver:月額6,625円
Java プログラミング能力検定試験1級:月額10,000円
CCNA:月額11,250円
資格の難易度によって、支給額の違いはありますが、大体5,000∼10,000円程度の差です。
4. 未経験者の就職・転職には資格が有効
未経験者がITエンジニアとして就職・転職する場合は、資格取得は有効な方法です。理由は以下の3つです。
エンジニアとしても適性を知ることができる
スキルを体系的に身に着けられる
知識や技術の証明、努力の姿勢をアピールできる
4-1. エンジニアとしての適性を知ることができる
エンジニアに興味を持ち、エンジニアになったけれど、いざ仕事を始めると楽しいと感じない、部強が辛くて挫折してしまうという可能性もあります。
しかし、事前に資格取得の勉強をしていると、その時点でエンジニアとしての適性をしることができます。勉強を進めても辛くてなかなか前向きになれなかったり、エンジニアに向いていないと感じたら、その時点で別の職業を目指すなどの方向転換が可能です。
未経験からエンジニアを目指す方は、資格の勉強を事前にしておくことで、失敗を防げる可能性があります。
4-2. スキルを体系的に身につけられる
資格取得のための勉強は、エンジニアに必要とされる知識の取得に繋がります。スキルを体系的に身に着けられるというメリットもあります。
特に未経験者の方は実務経験がないため、どんなことをどの程度学んでおく良いか分からないケースも多いです。そのため資格の取得を1つの目標とすると学習を進めやすくなります。
実務経験がない状態で。エンジニアを目指す方は、資格取得を目指すと基礎的な技術や知識をしっかり身に着けることができるでしょう。
4-3. 知識や技術の証明、努力の姿勢をアピールできる
資格を持っていることは、知識や技術の証明だけでなく、努力をアピールできます。
就職や転職をした後も、IT業界はトレンドの変化が早いため、継続的に学習することが求められる業界です。資格を取得すると以下2つの能力があることをアピールできます。
スキルの証明
目標達成に向けて地道に学習を続けられる能力
採用では、資格の難易度よりも資格取得までの一連のプロセスを評価してもらえることが多いため、資格を取得することは、転職にとても有効です。
プログラミングスクール卒業などの経歴は、スクールによってレベルに差が出てしまうため、評価に繋がりにくいです。対して資格の取得は、合格していると一定の条件を満たしていることを証明しやすく、採用担当にスキルを有していることをアピールしやすくなります。
5. 初心者・未経験者におすすめのIT系資格
IT系の資格には、国家資格とベンダー資格があります。
▼ベンダー資格
製品を製造・リリースする各メーカーによって実施されている試験です。
特定の成否やサービスに特化した資格で、それに関して特に高い技術を持っていることを示せます。
実務上でどのようなスキルが必要なのか、どのようなキャリアを目指すのかを考え、目的に応じて取得することがおすすめです。
▼国家資格
ベンダー資格の中でも、国によって認定される国家資格は、信頼性や権威性が高く、資格に有効期限がないことが特徴として挙げられます。
転職時も相手が認識している可能性が高く、アピールしやすいです。日本国内のITに関する国家資格は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営し、経済産業省の認定する情報処理技術者試験が有名です。
5-1. ITパスポート
ITパスポートは、国家試験の中では、1番簡単なレベル1に該当する試験で、IT未経験者や初心者向けの試験です。
▼対象者
ITエンジニアに限らず、IT業界で働きたい人
ITに関する一般的な知識を身に着けたい人
▼取得するメリット
ITパスポートを取得すると、ITに関する幅広い分野の知識を身に着けることができ、事務系の職種に応募する場合も、パソコンの基礎スキルを証明することが可能です。
試験はコンピューターを利用するCBTという方式で行われ、基礎的な内容を理解しているかが問われます。
▼出題分野
ストラテジ系(経営全般)
マネジメント系(IT管理)
テクノロジ系(IT技術)
合格までの勉強時間の目安は、50∼100時間です。
▼試験概要
合格率
65.2%(令和2年4月度∼令和2年8月度)
出題形式
四肢択一式
試験時間
120分
試験日
随時実施
受験料
5,700円
公式サイト
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
試験についての情報はホームページに掲載されたり、登録したメールアドレスに送られてきます。確認し忘れないようにしましょう。試験の詳細については公式サイトを確認してください。
5-2. 基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IT業界に転職したい、ITに関する基本的な知識を身に着けたいと思っている人向けの試験です。
▼学べること
システム動作の基本的な仕組み
セキュリティの基礎知識
企業経営やマネジメント分野の知識
上記のITパスポートはITを利活用する人向けの試験であるのに対し、基本情報技術者試験はIT業界で働くための基礎知識を問う試験です。そのため、基本情報技術者試験に合格していると、ITエンジニアとしての就職にも有効です。
▼出題分野
ストラテジ系(経営全般)
マネジメント系(IT管理)
テクノロジ系(IT技術)
上記のITパスポートと同じ分野からの出題ですが、全てITパスポートよりも難易度が高く設定されています。
▼試験概要
合格率
25.7%
出題形式
午前:多肢選択式(四肢択一)
午後:多肢選択式
試験時間
午前:150分
午後:150分
試験日
年2回(上期・下期それぞれ一定期間)
受験料
5,700円
公式サイト
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html
詳細は公式サイトでご確認ください。
5-3. 応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITの応用的な知識を身に着けたいと考えている人向けの試験です。難易度は高く、応用情報技術者試験に合格すると、資格手当がある会社も多いです。そのため、まず資格取得を目指す方は、基本情報技術者試験の合格を目指しましょう。
▼出題分野
ストラテジ系(経営全般)
マネジメント系(IT管理)
テクノロジ系(IT技術)
上記2つの資格と同じ分野ですが、さらに高いレベルの知識や技術が求められます。応用情報技術者試験に合格すると、ITエンジニアとしての就職や転職の場で強い部位になる可能性が高いです。
しかし、簡単に合格できる試験ではありません。基本情報技術者試験を受けてみて、さらに高いレベルを目指すか見極めてから受験しましょう。
この応用情報技術者試験は、ITエンジニアとして実務経験を積んでから合格を目指しても遅すぎることはありません。
▼試験概要
合格率
22.3%
出題形式
午前:多肢選択式(四肢択一)
午後:記述式
試験時間
午前:9:30~12:00(150分)
午後:13:00~15:30(150分)
試験日
4月 第3日曜日
10月 第3日曜日
受験料
5,700円
公式サイト
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
受験する方は、公式サイトで最新の情報を確認してください。
6. 未経験からITエンジニアを目指すならプログラマカレッジがおすすめ
IT業界への就職や転職活動のために資格取得を考えているのであれば、資格取得の勉強と平行してプログラミングスキルを身に着けることが必要です。
未経験者を採用するIT企業も多いですが、プログラミングスキルがあれば企業側はその分研修などの手間を減らすことができるため、採用確率が上がります。
またプログラマカレッジのような就職支援付きのプログラミングスクールであれば、プログラミングスキルを身に着けると同時に、プロに資格取得の相談可能です。
自分が目指すキャリアに合った資格はどれなのか、資格を取得するためにはどんな勉強をすると良いのかなど、迷っている方はプログラマカレッジの利用を考えてみてください。
なぜITエンジニアに資格が不要か
技術者の多くが、資格は資格、現実の仕事にほとんど役に立たないから要らないと考えている方が多いです。
▼資格が実務に活かせない理由
資格は合格することが最優先事項になる=理解する必要がない。
→合格するためのテクニックが勝負
テキストを読んで問題集を解くというインプットしかせず、アウトプットがない
そのため資格を取るくらいなら、
プログラマーならコーディングして実際に動くものを作る
サーバーエンジニアならサーバーを立てて色々な機能を設定する
など、実践的なことの方が大切と考え「資格は意味ない」と主張する人が多いのです。
イメージでいうと、英語を話せるようになりたい人が、英語が話せるようになるためにはなどの本を読み続けているという感じです。
話せるようになる方法を読んでも話せるようになることはなく、単語を覚えた方が良いですよね。
資格学習を鼻で笑う人すらいる
現役エンジニアの方が採用面接官だとすると、以下の考えの人が当たり前と思った方が良いです。
「資格を取った。で、何ができるようになったの?資格を勉強する時間が100時間もあったのに、何もアウトプットしてないの?」
採用面接で「最初は資格をアピールポイントとして臨もう」と思って、こんな返事が来たら心が折れてしまいますよね。
資格取得もメリットはありますが、スキルや実績を問われることが多いため、どちらを優先するか考えて行動しましょう。
資格が必要とされる場合がある?
資格を評価される場合もあります。
たとえば、応用情報技術者や情報セキュリティスペシャリストなどの国家資格を持っている人をホームページで好評している会社があります。こういった会社では間違いなく、資格取得が評価の対象に含まれます。
しかしそれは、その会社内だけで通用する評価にすぎないのです。その会社に入社してずっと働き続けるのであれば問題ないですが、転職しようと考えた時に次の会社でその努力が水の泡どころか「ずっと資格の勉強をしていたのですか」と言われてマイナス評価になりかねません。
そのため、資格学習に心血を注ぐのはあまりおすすめしません。
アウトプットでスキルアップをする
プログラマーであれば実際にコードを書いて何か形となる作品を作る
インフラエンジニアであれば、サーバーやネットワークの構築をしてみる
などのように、手を動かした学習がスキルアップには効果的です。
本を読んだり5択の問題から政界を選べるようになったり、自分でモノが作れるようになるかと考えてみてください。
ITエンジニアが100人いればほとんど全員が「作れてナンボだ」と答えるのは間違いないでしょう。
Udemyを使う
とは言いつつ、未経験や初めて学ぶ方がいきなり「何か作る」というのはハードルが高いため、まずはとりあえず真似をしながら手を動かして初めて見るところから始めてみましょう。
「Udemy(ユーデミー)」というオンライン学習サイトが導入としておすすめです。
エンジニア講師の解説動画を見ながら、講座のテーマに沿った具体的なアプリケーションを作る経験を積むことができます。
以下の画像は、「モダンなJavaScriptを基礎から学ぶ」という趣旨の講座で、ブックリストアプリを作るキャプチャです。
動画の解説に沿ってコードを書いていくと実際にアプリを作ることができます。そのため、資格学習によくある「本を読むだけだから退屈」ということがなく、楽しく学べます。
様々なプログラミング言語からインフラ系技術まで「興味のある講座がない」ことはあり得ないくらい、たくさんの講座があるのも特徴です。
Web開発系の講座
「Udemy(ユーデミー)」はベストセラーや高評価という売れ筋の講座から選ぶと間違いないです。以下、プログラミング入門者向けのベストセラー講座を紹介します。
▼WEB開発入門パック
ウェブ開発入門完全攻略コース – HTML/CSS/JavaScript. プログラミングをはじめて学び創れる人へ! ≫
▼python入門
現役シリコンバレーエンジニアが教えるPython 3 入門 + 応用 +アメリカのシリコンバレー流コードスタイル ≫
インフラ系の講座
プログラミングだけでなく、LinuxサーバやAWSなどのクラウドサービスに関する講座もあります。インフラ系のベストセラー講座を紹介します。
▼Linux入門
はじめてのLinuxサーバー構築運用入門 – Linuxコマンドラインを基礎から学び、自分のウェブサーバまで構築できる ≫
アナタが伸ばしたいスキルに関する講座が見つかると思います。購入後30日以内なら返品できるため、「変な講座を買わされてしまった」ということもありません。
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まとめ:エンジニアに資格は不要。まずは手を動かす
ITエンジニアになるためには、必ずしも資格が必要ではありません。ITエンジニアは資格があれば良いのではなく、資格よりもスキルや実績が重要視されるからです。
しかし資格を持っていると、客観的に知識を示すことができるため、努力をアピールすることに繋がります。また資格取得のために勉強をすると、エンジニアの適性を知ることも可能です。
そのため未経験者の転職には、資格の取得が有効だといえます。しかし資格よりもスキルや実績が重要視されるため、勉強しながらでもスキルを身に着ける時間を作りましょう。
今からでも「アウトプットする学習」に切り替え、資格の勉強を頑張っている人たちに差を付けましょう。