若いフリーランスエンジニアは稼げるが極めて立場の弱い人種です

フリーランスエンジニアやってる人に伝えたいことがある。

特に開発をガシガシやる人に聞いて欲しい話なのですが、

フリーランスエンジニアって、普通に考えると単価はクソ高いし案件も速攻で見つかるけど(若い間はね)

大分スキル高い人以外は一瞬で代替可能な・・・極めて立場の弱い人種だと思った方が良い。

まあ、普通に考えれば分かることだとは思うけど。それはなぜか?ちょっと解説していきたいです。

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まず第一に、多分だけどエンジニアって長く開発やってれば無限にスキルが伸びてくってタイプの職業じゃない。

エンジニアって、その人が生まれ持った性格とか能力とかが色濃く反映される・・・文字通り才能の世界っていうのが大きいと思う。

勿論、誰でも素人でもバカでも5年くらい開発だけやってればソレなりに上達はするし仕事は出来るようになる。

だから練習のしたことがない大谷翔平と、練習5年くらいやってきた凡人だったら、大谷翔平を野球で打ち負かせる。

でもそれって本質的じゃなくて、結局は大谷翔平が1年間くらい野球の練習したら、10年選手の凡人野球選手は一瞬で負かされてしまう。

エンジニア業界もそんな感じが強い。どれだけ経験と努力を積んでもナチュラルに才能のある若手に凡人は遠く及ばない。

どれだけの時間と努力を費やしても凡人はニューヨークヤンキースに入団することは出来ない。プログラミングの才能もそんな感じに似てる。

ただし、幸いにもエンジニアには失礼な話ではあるが「大学野球」くらいの能力しかなくても需要と供給のバランスのおかげで高給の仕事が無限にあるってだけ。

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で、ここからが本題なのですが、ちょっと話しがズレるけど私の自己紹介をしたいです。

私は元々エンジニアを5年らくいやった後にマーケターに転身して、今はマーケティングの仕事を中心にやっています。

エンジニアからマーケターの仕事に転身してみてしみじみ思ったことがあるんですよね。

それは、マーケティングの仕事は、その業界の経験値や知識量が極めて成果に与える影響が大きいが、エンジニアはそうではない・・・という点。

どういうことかと申しますと、例えば仮にあなたがエンジニアで、AmazonのECサイトを作るエンジニアとして働いてたとしましょう。

アマゾンでの仕事が終わったので、次は転職しようって思って、あなたは次にTwitterのサイトを作るエンジニアとして転職したとします。

もし『Amazon』と『Twitter』で大体同じプログラミング言語を使ってたら、あなたは転職したその日から即戦力としてパフォーマンスを発揮できます。

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でもこれがマーケターだったら???こうはいかない。

AmazonでECを運用してて培った知見を、TwitterみたいなSNSを儲けさせる知見に横展開など出来るはずがない。

Amazonで働いてた経験というのは、楽天やZOZOタウンでなら応用できるかもしれないが、違う業界へ転職したらまた0から学び直しみたいな所がある。

マーケターとしての知見っていうのは、意外なほど別の業界では横展開できないものなのです。

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この違い。わかりますかね?つまりですよ?

エンジニアっていうのは極論プログラミング言語が同じだったら、当たり前のように初日からパフォーマンス出せるでしょ前提で仕事を任せられる。

仕事を任せる側も、プログラミングの仕事って余りにも簡単に指示も出せるんですよね。

・Githubのリポジトリをクローンして
・リードミーに環境構築のやり方書いてあるよ
・サイト動くようになったら教えて
・〇〇ってボタン押したら〇〇するから直して
・コード読んでデバッグして

他に説明ある??

どんな業界のどんな商品のどんな仕事も上記の説明で事足りてしまう。

それで、上記の工程で詰まったならばスキルないってことで二週間以内に判断されてクビ切り。

誰でも二週間以内でスキルの有無が簡単に、どんなプロジェクトでも判断可能なのでバンバン代替可能ってわけです。

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エンジニアっていう仕事は、基本的にはハイレベルになればなるほど職人芸みたいなことになってきます。

つまり、もう本当にどんどんどんどん属人的になっていきがちになってくる。

マーケティングとかの仕事だったら、数多くある作業の中で仕事を分業させる事が容易っていうか、

マネジメント側の能力が高ければスキルが低い人を雇い続けて育て続けてもマネタイズに貢献できる。

でもエンジニア(特にフリーランスエンジニア業界とか)として働く仕事でハイスキルなもの(手取り60万以上)になると

マネジメント側の能力がどれだけ高くても無意味っていうか『取り敢えず動くコードを自走で実装できないなら論外』という感じになってしまう。

世の中には『ハードスキル』と『ソフトスキル』という二つのスキルの軸があると思うんだけど、

ガシガシ開発する高度なレベルのエンジニアっていうのはハードスキルの権化みたいな人たちなので、ソフトスキルを活かせない。

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こういう色々な事情があるので、フリーランスエンジニアとしてヌクヌク幸せに稼ぎ続けられる人っていうのは、

相当プログラミングの素養があって文字通り!ごく僅かの向いてる人だけっていう感じになっていきます。

だから、私のオススメは、二十代は向いてなくてもエンジニアとしてプログラミングの仕事をガンガンやって基礎知識を覚えて、

それからは開発の土俵で天才たちと勝負せず、プロマネとかマーケとか、そういうソフトスキルが重要な上流工程に行った方がいいです。

むしろそうなったら、開発で散々な目にあってきたエンジニアほど花開くっていうか楽にエンジニアより稼げるようになるでしょう。

まさに僕がそうだったんで。もう二度とエンジニアには戻りたくねーw

藤沢瞭介(Ryosuke Hujisawa)
  • りょすけと申します。18歳からプログラミングをはじめ、今はフロントエンドでReactを書いたり、AIの勉強を頑張っています。off.tokyoでは、ハイテクやガジェット、それからプログラミングに関する情報まで、エンジニアに役立つ情報を日々発信しています!

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